特集 医工連携を実践するために必要なこと
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市之瀬 透
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1神戸大学医学部附属病院 国際がん医療・研究センター 医療技術室
pp.473-475
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000711
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わが国の医療機器産業では,ベンチャー企業が初期開発段階を担う米国のようなエコシステムは機能しておらず,独創的な医療機器を継続して創出できていないのが現状である.国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)では,国が策定した「医療分野研究開発推進計画」1)に従い,オールジャパンでの医療機器分野の研究開発および基盤整備を支援・推進している.当院は,AMEDの次世代医療機器連携拠点整備等事業の拠点として採択されており,独創性の必要な医療機器開発初期段階にベンチャー企業だけでなく多様なチームが参画する“日本型エコシステム”を提案し,その実行性の評価を目指している.またその一環として,日本型エコシステムのキーマンとなる人材を輩出すべく,「メディカル・デバイス・プロデューサー(以下,MDP)育成プログラム」を開発し,実施しているところである.
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