特集 透析排水の諸問題とその対策
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阿瀬 智暢
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1一般社団法人膜分離技術振興協会
pp.363-369
発行日 2020年3月25日
Published Date 2020/3/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000687
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わが国では,生活排水や工場,事業場などからの排水は,下水処理場や浄化槽,個別排水処理施設などで処理されたうえで河川や海などの公共用水域へ排出される.透析施設からの透析排水には,①透析治療中に排出される透析排水(透析廃液ともいう),②洗浄・消毒時に排出される透析排水の2つが存在するが(詳細については後述),下水道に排出され下水処理場で処理されるケースが多い(図1).このように,下水道に排出することを下水道法では「排除」という.その場合,下水道法に定められた「排除基準」という水質基準に適合させる必要があり,そのためには,下水道法およびその関係法令をよく理解する必要があるが,これらは複雑かつ難解である.
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