特集 臨床工学技士と災害対策─災害時の事業継続計画(BCP)をどう考える─
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村田 沢人
1,2
1一般財団法人神奈川県警友会けいゆう病院臨床工学科
2日本DMATインストラクター
pp.833-837
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/CE.0000000273
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日本DMAT*1をはじめとした国内で行われている災害医療の研修では,基本的な考え方として英国のMIMMS*2で提唱されているCSCATTTというキーワードから学ぶことが多い.CSCAとは,command & control(指揮と連携),safety(安全の確保),communication(情報伝達),assessment(評価)の頭文字を合わせた呼称で,医療の管理面を指し,医療を成り立たせるための基本的な考え方といわれている.TTTは,triage,treatment,transportの頭文字で,トリアージ,治療,搬送という医療の実践的なことを意味する.このキーワードのなかで,我々が普段から深くかかわっているのは,治療(treatment)であろう.
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