特集 総合診療×脳梗塞
それぞれのプロフェッショナルの視点
脳神経外科からプライマリ・ケアに求めるもの
小幡 佳輝
1
1東京北医療センター 脳神経外科
pp.1410-1413
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023110021
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
脳血管障害に分類される脳梗塞の治療については,緊急性の高い超急性期からリハビリ テーションの必要な回復期,さらに脳梗塞再発予防の慢性期があるが,その目標は脳損傷 を最小限に抑え,後遺症を軽減することである.脳梗塞はcommon diseaseであり,救 急外来でも一般外来でも救急医や内科医が対応にあたることが多くなる可能性がある.そ れぞれのフェーズで,脳神経外科としての対応が必要もしくは対応が望ましい症例がある のは事実である.とくに,今回は脳梗塞診療において,急性期と慢性期に脳神経外科とし ての対応が必要となる状態について概説し,common diseaseである脳梗塞の診療にあた ることの多いプライマリ・ケア医に対して,一般脳神経外科医が求めていることについて 述べさせていただく.
Copyright© 2023 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.