下部尿路症状の原因疾患に対する治療戦略!治療薬の選び方と使い方 神経因性膀胱/神経因性下部尿路機能障害

＜Key Points＞◎神経因性下部尿路機能障害とは、中枢あるいは末梢神経障害が原因となって下部尿路機能に異常が生じている病態である。◎治療アウトカムは、腎障害や症候性尿路感染の防止、尿失禁の改善である。◎治療アウトカムを達成するためには、適切な尿路管理法と薬物療法の決定が重要である。◎薬物療法としては蓄尿機能障害の治療に用いられる薬剤と、尿排出機能障害の治療に用いられる薬剤がある。◎2020年、難治性排尿筋過活動に対する経尿道的A型ボツリヌス毒素膀胱壁内注入手術が認可され、難治症例に対する治療選択肢が増えた。