Japanese
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資料
福祉避難所で行われた在宅高齢者に対する看護支援
Nursing support for the elderly at welfare evacuation shelters
塩満 芳子
1
,
松成 裕子
2
Yoshiko Shiomitsu
1
,
Yuko Matsunari
2
1鹿児島純心大学
2鹿児島大学
キーワード:
福祉避難所
,
高齢者
,
看護支援
,
welfare evacuation shelters
,
elderly
,
nursing support
Keyword:
福祉避難所
,
高齢者
,
看護支援
,
welfare evacuation shelters
,
elderly
,
nursing support
pp.105-117
発行日 2024年5月31日
Published Date 2024/5/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200613
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要旨
目的:東日本大震災での福祉避難所で行われた看護支援の実態を調査し、災害時要配慮者である高齢者支援に必要な看護の知識と技術を明らかにすることを目的とする。
方法:岩手、宮城、福島県の福祉避難所で支援を行った看護職を対象に郵送調査を実施し、選択肢項目は単純集計、記述式項目は質的記述的分析を行った。
結果:最も多かった職種は保健師で、うち75.4%は看護師経験が無かった。高齢者の疾患名は高血圧、症状は不眠が最も多く、看護技術は血圧測定が最も多かった。その他の看護支援は、避難所運営や入所・退所支援、事務代行、他職種連携、避難所運営での健康管理や管理者役割のマネジメント、入所者とその家族の支援があった。
結論:福祉避難所での看護支援には、全身状態の的確なアセスメントによる急変の予測や迅速な対応、および急変時の判断と救急法の習得があり、基礎看護技術や日常生活援助技術も必要である。また、他職種をつなぐ役割や避難所のリーダ的役割、家族介護者支援等も求められる。
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