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English
資料
再発と治療を繰り返す肝がんサバイバーの療養生活における思いと療養行動
Sentiment and Recuperating Behavior in Liver Cancer Survivors who Underwent Repeated Treatments for Relapses
浦 綾子
1
,
奥園 夏美
2
,
石橋 曜子
1
,
高橋 博美
3
Ayako Ura
1
,
Natsumi Okuzono
2
,
Yoko Ishibashi
1
,
Hiromi Takahashi
3
1福岡大学医学部看護学科
2福岡大学病院
3共立女子大学看護学部
1Fukuoka University Faculty of Medicine, School of Nursing
キーワード:
がんサバイバー
,
思い
,
療養行動
,
cancer survivor
,
sentiment
,
recuperating behavior
Keyword:
がんサバイバー
,
思い
,
療養行動
,
cancer survivor
,
sentiment
,
recuperating behavior
pp.23-30
発行日 2014年9月25日
Published Date 2014/9/25
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
Ⅰ.はじめに
日本における原発性肝細胞がん(以下,肝がんとする)は,慢性肝炎から肝硬変・肝がんと進展し治療後の再発率も高い1)2).近年,肝がんの治療は,肝動脈塞栓術(transcatheter arterial chemoembolization:TACE)やラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation:RFA),外科的肝切除術,分子標的薬など3)選択肢が増えている.内科的治療は低侵襲で繰り返し可能であるが,再発部位や大きさ,肝機能により治療方針が決まる.再発に備え肝炎のコントロールや肝庇護のための飲酒の制限や禁煙,食生活の自己管理が重要である.従来は,高タンパク・高カロリーの栄養摂取や食後の「安静」が重視されたが,現在は急性の肝障害や慢性肝疾患の急性増悪以外では,適度な休息と運動,適量の食事が推奨され4)変化している.また,肝がんサバイバーの療養生活の長期化に伴い,療養行動の継続にはさまざまな不安や困難が予測される.
先行研究では,肝がん患者のセルフケア行動5)や闘病生活を継続する力6),疾病受容体験7)などが報告され,肝がんの疾病受容は比較的早期にできるが,療養行動には自己管理の曖昧さ8)が指摘されている.また,肝がんは治療法や奏効率,医療環境が改善してきていることから,悲観的ではない新たな環境で,肝がん患者をがんとともに生きるサバイバーシップの観点から捉え直す必要がある.
したがって,本研究の目的は,再発と治療を繰り返す肝がんサバイバーの療養生活における思いと療養行動を明らかにし,看護の示唆を得ることとした.
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