Japanese
English
短報
整形外科疾患をもつ高齢者に対する身体抑制開始時の判断要件
Requirements of the nurse's judgment against the restraint for the elderly with the orthopedic disease
玉山 清美
1
,
小野 美喜
2
Kiyomi TAMAYAMA
1
,
Miki ONO
2
1大分県立病院
2大分県立看護科学大学
1Oita Prefectural Hospital
2Oita University of Nursing and Health Sciences
キーワード:
高齢者
,
身体抑制
,
看護師
,
整形外科領域
,
判断要件
,
elderly
,
restraint
,
nurse
,
orthopedic territory
,
judgment requirement
Keyword:
高齢者
,
身体抑制
,
看護師
,
整形外科領域
,
判断要件
,
elderly
,
restraint
,
nurse
,
orthopedic territory
,
judgment requirement
pp.31-37
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究は、整形外科の臨床場面で個人に委ねられている身体抑制を開始する際の判断基準の曖昧性を改善し、不必要な身体抑制をなくす対応を検討する際の基礎データを得るため、整形外科疾患をもつ高齢者に看護師が身体抑制を開始する際にどのような要件を判断材料としているのかを明らかにすることを目的とする。研究方法は、整形外科病棟に勤務している看護師に、無記名自記式質問紙調査による横断調査を実施した。身体抑制を行う際の悩みの程度で「高悩む群」と「低悩む群」に分類し、Mann-Whitney U検定で2群比較を行った。身体抑制の判断要件は「点滴・ドレーン類を自己抜去する」「ベッドから転落する」「尿留置カテーテルを自己抜去する」であった。「低悩む群」は、予防的に身体抑制を行う傾向にあった。点滴やドレーン類、尿留置カテーテルを早期に抜去し、せん妄や転倒転落ガイドラインでアセスメントを強化することが、身体抑制をなくす対応につながると示唆された。
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