特集 地域を支えるリハビリテーション・カンファレンス
市町村での地域ケア会議の展開
個別地域ケア会議におけるリハ専門職の役割—岡山県津山市の取り組みから
安本 勝博
1
1津山市役所健康増進課
pp.369-373
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200388
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はじめに
地域包括ケアシステム構築に向けて,リハ専門職に寄せられる期待は,行政に勤務する筆者にはとても強く感じられる。介護予防や自立支援に,その職能を発揮してほしいという期待である。その期待は制度設計をしている国からのものであり,それに応えたかどうかは,国民の健康に寄与したかどうかで評価されると考える。
地域ケア会議も地域包括ケアシステム構築の一環として位置づけられ,高齢者個人に対する支援の充実(在宅生活の限界点の引き上げ)とそれを支える社会基盤の整備(地域づくり)を同時に図っていくものとされている1)。その中で個別課題解決機能を有する地域ケア会議の名称を,筆者が勤務する岡山県津山市では「個別地域ケア会議」(以下,ケア会議)と呼び,2014年10月より行っている。
地域ケア会議自体の詳細については他稿にお任せし,今回は津山市で行われているケア会議の内容とリハ専門職の役割についてお伝えすることとする。
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