Japanese
English
特集 脊椎脊髄手術における内視鏡・外視鏡・顕微鏡の利点・欠点
外視鏡の基本特性と脊髄外科を含めた脳神経外科手術におけるその応用
Fundamental Characteristics of Exoscope and Its Application for Neurological Surgery Including Spinal Surgery
池田 直廉
1,2
,
川西 昌浩
1
,
横山 邦生
1
,
高見 俊宏
3
,
鰐渕 昌彦
3
Naokado IKEDA
1,2
,
Masahiro KAWANISHI
1
,
Kunio YOKOYAMA
1
,
Toshihiro TAKAMI
3
,
Masahiko WANIBUCHI
3
1医仁会武田総合病院脳神経外科
2医仁会武田総合病院神経内視鏡センター
3大阪医科薬科大学脳神経外科学教室
1Department of Neurosurgery, Ijinkai Takeda General Hospital
キーワード:
人間工学
,
ergonomics
,
外視鏡
,
exoscope
,
神経外科手術
,
neurological surgery
Keyword:
人間工学
,
ergonomics
,
外視鏡
,
exoscope
,
神経外科手術
,
neurological surgery
pp.269-274
発行日 2023年6月19日
Published Date 2023/6/19
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202068
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
脊椎・脊髄外科を含む神経外科手術の多くの術式は肉眼手術からサージカルルーペ観察下手術,さらには顕微鏡下手術へと発展し確立された.さらに内視鏡の導入および専用手術機器の開発は,より低侵襲な手術を可能とした.サージカルルーペ観察下手術および顕微鏡下手術は,いずれもレンズで拡大して術野を観察するとはいえ,肉眼で術野を観察しているという意味で広義の肉眼観察下手術であるといえるかもしれない.一方,内視鏡下手術はモニターに映し出された術野を間接的に観察しながら手術操作を行うことからモニター下手術である.近年,モニター下手術として新たに登場したのが外視鏡下手術で,使用経験の集積によりその有用性と使用時の注意点が明らかとなってきている.本稿では脊椎・脊髄外科を含む神経外科手術に使用される外視鏡の基本特性および応用時の一般的注意点についてまとめたい.
Copyright © 2023, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.