昭和の暮らし・第85回
昭和写真室:初詣と一張羅
市橋 芳則
1
1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.86
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203666
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左の写真は,1961年(昭和36年)1月7日,家族揃って初詣に出かけた際の記念に撮影されたものである.初詣先は,愛知県豊川市の通称 豊川稲荷.豊川稲荷は正式名「妙嚴寺」という曹洞宗の寺院であり,東海地方では,初詣の名所としても知られている.
姉弟が初詣の晴れ着として身に着けているのが,あったかそうなコート.このころの流行は,大きなボタンと襟である.帽子をかぶり,毛糸で編んだ手袋をし,足元は2人とも革靴で決めている.女の子のスカートは短く,寒さ対策としてタイツを履くのも定番のファッションであった.
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