学会・研修会印象記
第4回日本在宅医療連合学会大会
寺門 貴
1
1志村大宮病院
pp.1193
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203172
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7月23日,新型コロナ陽性者も増加傾向に差し掛かる時期であったが,茨城空港から神戸に向かい,久々に学会会場で参加し演題発表を行った.子どもたちは夏休みに入った時期であり,空港は意外と賑やかだった.大会長は国立病院機構四国がんセンターの谷水正人先生で,大会テーマは「わが町の在宅医療〜自治体・医師会の本気,住民の安心〜」であった.また,リアルとオンラインのハイブリッド形式で開催された.当学会は,名称から想像がつくように在宅医療を中心とした学会である.プログラムも新型コロナ対応,診療報酬,BCP,在宅緩和ケア,ACP,看取り,医療・介護連携,在宅における各専門職の役割,社会的処方,まちづくり等,最新のトピックスも含め充実した内容であり,これからの在宅医療をどのように構築していくか,未来志向的なメッセージを発信していた.
現在,厚生労働省では「第8次医療計画等に関する検討会」を開催している.その中に「在宅医療及び医療介護・連携に関するワーキンググループ」がある.その他にも地域医療構想や外来機能に関する検討会等があり,病床機能再編,医療機関の機能分化が検討されている.その一環として在院日数の短縮が求められており,ますます在宅医療の役割は重要なものとなっていくと予想される.
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