学会・研修会印象記
第19回日本うつ病学会総会/第5回日本うつ病リワーク協会年次大会
長島 泉
1
1杏林大学
pp.1093
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203140
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2022年7月14〜17日の期間で,第19回日本うつ病学会総会と第5回日本うつ病リワーク協会年次大会が大分での現地およびオンラインにて合同開催されました(オンデマンド配信は8月31日まで).私は,ポスター発表を行うため現地にて参加しました.
私たちの研究チームでは本学会で2演題が採択され,大江悠樹先生(臨床心理士)の「難治性うつ状態患者における認知機能とその後の生活の質の改善度との関連」が,日本うつ病学会奨励賞(医療保健分野)を受賞されました.私たちの研究チームは,多職種で協働しながら難治性うつ状態にある患者の確定診断と予後の研究を進めています.難治性うつ状態にある患者様には,神経発達症やパーソナリティ障害,不安症等の併存が認められることが多く,確定診断のためには,丁寧な生活歴の聴取や構造化面接,検査,行動評価が必要となります.作業療法部門では,精神科作業療法での行動評価を担っています.私は,「難治性うつ状態を呈する注意欠如・多動症の行動特徴—作業療法による診断補助の試み」を発表しました.
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