編集後記

　私は「学会」が大好きです．今回は学会の魅力についてお話ししたいと思います．

　私が初めて学会に参加したのは昭和60年，当時研修2年目で麻酔科をローテーションしていた時の上司に誘われ，日本ペインクリニック学会なるものに行きました．開催地は秋田でしたが，上司に「車で行こう」と言われ（東京からですよ！），同級生が皆飛行機で行く中，後部座席で聴きたくもない曲をカラオケで歌い続ける二人の上司を乗せ（車にカラオケを積んでいたとは…），秋田まで一人で運転しました．もちろん帰りも同じパターンです．正直，なんで俺だけ…と思いました．しかも，学会での役割は発表ではなく，花粉症の症例として誘発試験後に鼻粘膜を撮影され，星状神経節ブロックをされてからまた撮影して効果を見るという，上司の発表に出てくる患者役でした．