特集 ICUエコー
Part 2 Intensivistに求められる超音波診断
循環器系
【コラム】rapid response system(RRS)とエコー
松本 敬
1
Takashi MATSUMOTO
1
1鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科
pp.130-135
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102200359
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昨今,多くの病院でrapid response system(RRS)が構築され,その運用について活発な議論がなされるようになってきた。出張診察の一形態であるRRSでは,ベッドサイドでの迅速かつ正確な状況判断が求められ,Point-of-Care Ultrasonography(POCUS)で得られる情報を患者のアセスメントに活かせる可能性がある。本稿では,RRSにベッドサイド超音波検査を活用する際に留意すべき点,実際の評価のポイント,RRSにおける超音波検査の現状について論じる。
Summary
●RRSにおいて,POCUSが果たす役割はいまだ確立していない。
●RUSHなどのプロトコルに沿ったベッドサイドでの超音波検査が迅速な診断の一助となる可能性がある。
●RRSにPOCUSを導入する場合,使用する超音波診断装置の種類,設置場所,ベッドサイドでの評価項目などを定め,現場での迅速な評価と介入を妨げない形で活用する必要がある。
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