徹底分析シリーズ はじめよう! 術後疼痛管理チーム—ウチのやり方
どう作り,何をするのか?—メンバー以外の多職種との連携がカギ
鈴木 昭広
1
,
島田 宣弘
2
Akihiro SUZUKI
1
,
Nobuhiro SHIMADA
2
1自治医科大学附属病院 麻酔科/周術期センター
2自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学講座
pp.968-971
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202674
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2022年4月から,診療報酬においてA242-2 術後疼痛管理チーム加算が新設された。施設認定を受ければ,全身麻酔実施後に,持続硬膜外鎮痛,持続神経ブロック,経静脈的患者自己調節鎮痛(IV-PCA)などの疼痛管理を行う患者の疼痛・副作用対策のフォローアップを行うことで診療報酬を請求でき,該当患者1名あたり術翌日より1,000円/日,最大3日間で3,000円の病院収入につながるものだ。日本では2023年5月の時点で,麻酔科を標榜する4645施設のうち,この術後疼痛管理チームの施設認定を受けているのは188施設,およそ4%である。おそらく今後はより多くの病院が申請を行い,活動はより活発化するものと予想される。しかし,施設の規模によっては,必ずしもコストパフォーマンスがよくない,という考えもある。
そこで本特集の冒頭に,認定を受けるために必要な事項をまとめ,チーム活動の今後について考えたい。
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