徹底分析シリーズ 神経精神疾患と麻酔
統合失調症—麻酔で幻覚を見ることはありません
北條 亜樹子
1
,
倉田 二郎
1
,
槇田 浩史
1
Akiko KITAJO
1
,
Jiro KURATA
1
,
Koshi MAKITA
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
pp.1206-1210
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200449
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■症例
62歳の男性。全身麻酔下で胆管空腸再吻合術を受けるため,麻酔科外来を受診した。20歳頃から統合失調症と診断され,多量の抗精神病薬を処方されていた。人柄は穏やかで正常な印象を受けたが,半年前の手術時に抗精神病薬中止により幻覚症状が現れたらしく,そのことが不安な様子。
今度こそ,幻覚症状に苦しまず,しかも安全に麻酔を受けてもらおう!
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