徹底分析シリーズ 痛み治療の素朴な疑問に答えます
神経障害性痛にオピオイドは本当に効きにくいのですか?
清水 大喜
1
,
河野 達郎
1
Hiroki SHIMIZU
1
,
Tatsuro KOHNO
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 麻酔科学分野
pp.122-125
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200118
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神経障害性痛neuropathic painは,末梢神経から脊髄を経て脳に至るまでの求心性痛覚伝導路のどこかに障害が生じた結果,出現する痛みである。以前から「神経障害性痛にオピオイドは効きにくい」とよく言われてきた。基礎研究でもこのことを示す報告は多くある。しかし,臨床でオピオイドが有効な症例を経験することもあるのに,なぜ神経障害性痛にオピオイドは効きにくいと考えられているのだろうか?臨床および基礎研究の観点から考察する。
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