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■Vol.20に向け,今年最後LiSAをお届けいたします。巻数の19が20に変わろうとも,21世紀を迎えるときのコンピュータ2000年問題のようなものがあるわけではなく,淡々と移りゆくだけ。もっとも,表紙は新しくなり,そのほか諸々のことが少しずつ変わっていきますが,LiSAの根幹はそのまま。といっても,創刊当時のあり方に固執して,いつまでたっても同じ所で足踏みしたまま,いっこうに前に進まない,なんてことではありません。
■今年いただいた“LiSAへのひとこと”をご紹介いたします。
・いつも麻酔中に(!?)とても楽しく読んでいます。LiSAは,麻酔の教科書より面白く,勉強になります。下手な小説を読んでいるよりずっと面白い。最近の連載では,研究の進め方,論文の書き方に言及した「基礎研究のススメ」が,大学や研究室の雰囲気,留学先のボスの姿勢など,イマジネーションがわきやすく,参考になりました。女医さんの妊娠・出産の連載も楽しそうで,わくわくします。(長野・女性)
・毎月楽しく拝読させていただいております。特にLiSA Aesthetic Salonが好きです。神経ブロックに興味があり,7月号の徹底分析「これからの末梢神経ブロック」が楽しみです。これまでの「麻酔科医のための3D解剖学講座」もよく読んでいました。(広島・女性)
・麻酔科医になってからずっと定期購読しています。8月号のエキスパートの特集「超音波ガイド下末梢神経ブロック(上級編)」は興味深かったです。また,LiSAでオリンピックのサッカー予想が読めるとは思っていませんでした。(兵庫・男性)
■また,「われらに麻酔の祝福あれ」に関して,「楽しく読ませて頂いており,次の号が来るのが楽しみです。最初のほうを読み,どこかで読んだ記憶があり,原著を持っていることに気づきました。まったくタンスの肥やしではなく,iPadの肥やし状態でした。少し気づいた点がありました」と,訳文に関して貴重なご指摘をいただきました。
・4月号:序章(その一)脚注1に「著者ステファニーはJ.スノーの6代目の孫と結婚した」とありますが,スノーは生涯独身であり,5人の弟と3人の妹がいました。原文のとおり「J.スノーの甥の6代目の孫と結婚した」が正しいです。
・6月号:発見(その一)782頁,上段左から2行目「リストンのかつての教え子で,現在はエディンバラではやりの内科医になっているジェームス・ヤング・シンプソン」とありますが,原文はEdinburgh physician。当時彼はProfessor of Midwifery(現在ではObstetricとなります),エディンバラ大学の産科の教授でした。したがって,surgeonに対してのphysician,医師と考えるほうがよいと考えます。蛇足ですが,いまもイギリスでは外科医はMr.誰々と自称し,他からもそう呼ばれています。外科医以外はDoctor誰々と自称し,そう呼ばれています。蛇足の蛇足ですが,レストランの予約時,外科医はMr.ではなくDr.と名乗る,と他の医師は揶揄しています。
ご指摘ありがとうございます。
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