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from LISA
pp.735
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100989
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麻酔手技と指導のポイント◆見本原稿
Q4.気管挿管時にスタイレットを使用する?
【スタイレット使用しない派の主張】
気管挿管による気道確保を確実,安全,迅速に行うことは,麻酔科医の重要な役割である。そのためには,理にかなった挿管手技を身につけておく必要がある。気管支ファイバースコープや,特殊な喉頭鏡,光ワンド,ガムエラスティックブジーなどを使いこなせるようにしておくことも重要である。
気管挿管を補助する最も簡単な器具は,スタイレットである。MGHで心臓麻酔をしていた当時,短時間で確実な気管挿管を行うために,たとえ気管挿管が容易でありそうな症例でも,スタイレットを用いるように指導されていた。気管挿管により血圧上昇や心拍数増加が起こるが,そのような血行動態変化は喉頭鏡による喉頭展開時間が長くなるほど強くなることが示されていることや,挿管を繰り返すことにより血行動態変化を起こして心筋虚血を起こすのを防ぐのが目的であった。
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