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from LISA
pp.413
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100922
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- 文献概要
■「現在,日本中の麻酔科の問題になっているマンパワーの件で,女性医師の勤務体制が課題となっています。当直・オンコールなしの非常勤で働いている女性医師が多いようですが,女性麻酔科医の増加を考えると,男性医師同様に時間外の急患も担当することが必要になります。その対策に,ワークシェア,ジョブシェアの導入が必要になってくると思うのですが,そうしたことにうまく対応している施設がありましたら,成功の秘訣を紹介していただけないものでしょうか。当医局でも,女性医師の職場復帰に苦慮しています。うまく行っている施設の方法を知りたいと思っています」。そんなメールをいただきました。
確かに,「現在,日本麻酔科学会の20, 30代の会員の約4割が女性です。出産育児のために休業し,職場復帰を考えているが技術面で不安な医師や,休業中に医局を離れ,復帰するための指導現場,その後の勤務先を探している医師が多くなってくると考えられ」,そこで麻酔科学会のホームページにも『女性医師復帰プログラムについて』の活動が示されています。麻酔科医としてのモチベーションを維持し,現場復帰を望む方たちの技術的な面での大きな支援となること間違いなし,と思われます。もっとも女性の現場復帰は,麻酔科という範囲に限らず,広く社会全般にかかわる問題だけに,単にマンパワー不足を補うためというだけではなく,働く意欲のある者が,その持てる力を十二分に発揮できる場を確立していくことは重要な課題であると考えます。
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