徹底分析シリーズ 麻酔科医の知らなければいけない免疫
外科侵襲と免疫のクロストーク:自然免疫から獲得免疫まで
小野 聡
1
,
齋藤 大蔵
1
Satoshi ONO
1
,
Daizo SAITO
1
1防衛医科大学校防衛医学研究センター 外傷研究部門
pp.842-847
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100742
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外科侵襲によって引き起こされる生体反応は従来,神経・内分泌の反応によって説明されてきた。しかし,体温の上昇,急性相反応タンパクの増加,各種凝固因子の合成・亢進などの生体反応は,神経・内分泌の反応だけでは説明できない。近年,さまざまなメディエータが発見され,これらが外科侵襲によって引き起こされる生体反応に重要な役割を果たしていることがわかってきた。
本稿では,外科侵襲によって引き起こされる生体反応のメカニズムを,炎症・免疫担当細胞の視点から解説する。
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