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from LISA
pp.97
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100579
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- 文献概要
■新年あけましておめでとうございます。本年が,皆様方にとって“変”な年ではなく,筋道の通った年になりますことを願っております。LiSAも,さまざまなことにチャレンジし,刺激的な一年にしていきたいと思っております。
で,海堂尊氏の最新作『イノセント・ゲリラの祝祭』(宝島社)は刺激です。医療事故調査機関の設立に関する現在進行形の現状分析。ネット上で読める「診療行為に関連した死亡に係る原因究明等の在り方に関する検討会」でのやりとりと逐一符合するのですから驚きです。厚労省,検察庁などの思惑に,そんなストーリーがあるのかと納得してしまいます。で,もう一つのストーリー,医療崩壊。ここのところのマスコミの論調では,医者の数が少ない,厚労省が悪いということになっています。しかし,真の原因は何かということを考えると,医療崩壊の裏で進行している“本当のシナリオがある”という話を聞きました。それが実に納得できる話なので,大筋をご紹介します。32~33兆円という医療市場,その利益を医師が独占している現状があるが,財界・政界・官界(財務省)が食指を伸ばさないわけがない,という疑問があり,それを突き詰めると,次のようなシナリオが考えられる,というのです。
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