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from LISA
pp.1165
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100493
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- 文献概要
■秋の新番組が始まりました。医療をテーマにしたドラマがいくつもあります。小説で話題となり,映画にまでなった『チームバチスタの栄光』,小説とは結末が違うとか。麻酔科医が犯人ではないと言うことでしょうか。もしそうなら,学会が圧力をかけたのではないかと勘ぐってしまいます。安全な手術を進めるためにもちゃんとした麻酔科医を増やさなければいけないという今日の社会的課題に対して,麻酔科医が犯人であるという小説の結末は麻酔科医のイメージを悪くし,ひいては麻酔科医を目指そうとする者を減少させる,とか…。『医龍』に登場する麻酔科医ですら,その技術はすごいものの,ちんちくりんで,すねにキズをもつということで,どちらかというとマイナスイメージととられていたようですし…。
しかし,これまでと違ってかっこいい麻酔科医が主人公なのが『風のガーデン』。このドラマに関しては日本麻酔科学会のニュースレターにしっかり紹介されています。そこには,若手医師や医学生に対し,麻酔科医の果たす役割の重要性を示し麻酔科志望の医師の増加を期待,とありました。それだけに,中井貴一扮する白鳥准教授,元愛人と恋人がいて,軽快に導入・抜管をこなし,さりげに開腹術への移行を外科医に勧めることで若手をフォロー,ユーモアを交えた学生へのレクチャー,その軽やかさ,これはあこがれの対象になります。
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