徹底分析シリーズ 緩和医療を考える
巻頭言
三浦 邦久
1
1江東病院 麻酔科
pp.221
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100221
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- 文献概要
「がん」が一般の方々に恐れられている理由の一つとして,癌で死ぬ時には激しい痛みに苦しめられ,それを救う方法がないと受け止められていることが挙げられる。緩和医療とは,すべての人が例外なく亡くなるということを前提に,最期まで人間らしく生きてもらうために,終末期だけでなく,診断時からその人がもっている身体的および精神的苦痛などを取り除く手助けをしようとする医療だと徐々に理解されてきた。
麻薬や鎮痛補助薬の使用方法によく慣れているわれわれ麻酔科医やペインクリニック医が,今後もどのように早期から他のスタッフと交わりながら緩和医療にかかわっていけばよいか各医療機関(在宅医療,大学病院,がん拠点病院)の現状およびそれぞれの医療スタッフの役割や苦労話,行政のホットな知見を知り考えていただければ幸いである。
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