徹底分析シリーズ 気道確保のストラテジー
気道確保はなぜ重要か:気道確保できないことによる危険の理論分析
大島 正行
1
Masayuki OSHIMA
1
1順天堂大学医学部 麻酔科学・ペインクリニック講座
pp.2-7
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100204
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麻酔科医にとって気道のトラブルは重要な問題である。気管挿管などで気道が確保されていても,気管支痙攣やアナフィラキシーなどで,酸素飽和度が低下する状況に遭遇することは多い。気道が確保されていなければ,これらのリスクはさらに増大する。最も恐れるべき状況は,マスク換気困難,挿管不能であり,技術として対処方法を身につける必要がある。
ここでは,生体内で酸素がいかに必要か,また,低酸素症,高二酸化炭素症による生体の変化について述べ,気道確保できないことによる危険性を理論的に分析する。
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