徹底分析シリーズ 感染症を克服する:基礎編
巻頭言
讃井 將満
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
pp.845
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100177
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- 文献概要
多くの麻酔科医にとって,感染症や抗菌薬は苦手分野かもしれません。術中の予防的抗菌薬投与のタイミングや投与量,投与速度,感染を減らす中心静脈カテーテル挿入法,敗血症性ショックにおいて選択すべき抗菌薬とその根拠,人工呼吸器関連肺炎の予防と治療など,自信を持って答えられる方は少ないのではないでしょうか。
今回の徹底分析は,“周術期感染症は外科医の責任で麻酔には関係がない”と考える麻酔科医のためではなく,“自分が麻酔をかける患者さんがよくなるためにできるだけのことはやりたい”と願うまじめな麻酔科医のために企画しました。執筆者の多くは,世界標準の感染症診療を知る“熱い感染症屋たち”で,豊富な知識と経験をもつ彼らだからこそ書ける,ポイントを押さえた内容になりました。本徹底分析を通じて,“周術期医としてより深く患者診療にかかわりたい”と願う若い麻酔科医が一人でも増えてくれれば幸いです。
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