特集 ここが変わった!—呼吸器診療 最新スタンダード
Ⅱ.気道疾患
気管支拡張症
朝倉 崇徳
1
,
長谷川 直樹
2
1慶應義塾大学医学部呼吸器内科
2横浜市立市民病院
キーワード:
線毛機能不全症候群
,
マクロライド療法
,
好中球性炎症
Keyword:
線毛機能不全症候群
,
マクロライド療法
,
好中球性炎症
pp.70-76
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232680740010070
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ここが変わった!
●過去のスタンダード
・増悪時の抗菌薬投与を基本とし,感染コントロールを管理の中心に置く考え方が主流であった.
・増悪頻回例には長期マクロライド療法が広く行われてきた一方,開始前の肺NTM症の有無や背景疾患の検索は重要とされながらも,標準化されてこなかった.
●現在のスタンダード
・診断後に背景疾患,重症度・予後リスク,併存症,治療可能な特性(treatable traits)を標準化して系統的に評価し,個別化管理へつなげる方針が重視される.
・気道クリアランス手技(ACT)を全例の基本的な基盤治療として位置づけ,痰が多いという自覚が乏しくても粘液栓が疑われる症例では有用性を検討する考え方が明確化された.
・長期マクロライド療法は,適応(増悪歴,慢性感染など)とリスク(開始前の肺NTM症除外など)を明示したうえで運用することが求められる.
・DPP-1/cathepsin C阻害薬に代表される炎症制御を標的とする治療の有効性が示され,薬物治療が抗菌薬中心から拡張しつつある.

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