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アメリカ生理科學連合會をのぞく
問田 直幹
1
1九大生理
pp.248-249
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905775
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昨年4月シカゴで開かれた第37回アメリカ生理科学連合会(37th Annual Meeting of the Federation of American Societies for Experimetal Biologyを便宜上,上のように訳した)に出席する機会を得たので見聞したことを述べて見よう。
4月5日の書すぎ,テキサスのヒユーストンをミズウリ・パシフイツク鉄道で出発し,翌朝セイント・ルイスでワバシ鉄道に乘りかえてシカゴのデヤボーン・ステーシヨンに着いたのは午後3時過ぎであつた。ヒユーストンでは既に満目緑の初夏であつたのに一夜あけると枯木ばかりの冬景色なので驚いた。緯度の上では,ヒユーストンはアマミ大島に,シカゴは函館に相当するのだから当り前のことではあるが,時間的にはそんなに離れているような気が少しもしないのである。要するに汽車が速いのだ。
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