Japanese
English
特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
抗体の作製と吟味
特定生体物質に対する抗体作製・使用法—Gap junction蛋白質
Gap junction protein
太田 英彦
1
Hidehiko Ohta
1
1浜松医科大学生化学教室
pp.369-370
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905015
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
肝臓のギャップジャンクシヨン(以下Gap J)蛋白質はHertzbergのアルカリ処理を用いた方法1)により収量のよい精製が可能になり,抗体を作ることも容易になった。ここではラットの肝臓からGap J膜を単離してこれに対する抗体を作成し,抗体をアフィニティ精製する方法を記す。Hertzbergはゾーナルローターを用いた大量精製を行っているが,筆者は少量精製の経験しかないのでそれを紹介したい。子宮からのGap Jの精製もこれと似た方法で行われている2)が,その他の臓器に使う場合,たとえば心臓では単離操作中,蛋白質分解酵素の作用をおさえることが大切と考えられる3)。
Copyright © 1987, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.