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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
転写・蛋白合成に作用するもの
転写阻害剤
リファマイシン
Rifamycin
石浜 明
1
Akira Ishihama
1
1国立遺伝学研究所分子遺伝研究系
pp.553-556
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904670
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■特性
リファマイシンは,放線菌Streptomyces mediterraniの産生する抗生物質リファマイシンBとその誘導体の総称である。グラム陽性菌に対して抗菌作用を示すリファマイシンBは,酸化,加水分解,還元を経てリファマイシンSVとなり(図1,表1),主として細胞内への透過性が増すために抗菌作用が強まる。リファマイシンSVを出発材料として合成された誘導体リファンピシン(図1)では,大腸菌などのグラム陰性菌への透過性が改良され,抗菌スペクトラムが拡大した。リファンピシンは,少量で有効な抗菌作用を示すために,結核をはじめとした細菌感染症の治療薬として広く用いられている。
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