特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅴ.神経系細胞株
神経細胞
神経芽細胞
ヒト神経芽腫:KP-N-SI
杉本 徹
1
,
松村 隆文
1
,
細井 創
1
,
峯 宏
1
,
沢田 淳
1
1京都府立医科大学小児科
pp.510
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900490
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■樹立の経緯
4歳男児,左副腎原発神経芽腫(NB)病期Ⅳの剖検時の左腋下リンパ節転移巣から樹立した。樹立者は京都府立医科大学小児科杉本徹で,1983年11月に初代培養,1985年11月細胞株として樹立した。KP-N-SI株の命名は,京都府立医大(Kyoto Prefectural Univ. of Med.)のKP,NeuroblastomaのN,患児(SI)のイニシャルにちなんだ。また親株より3種のクローン株SI 4n,SI 8sとSI 9sを分離した。NBの平滑筋細胞への分化能の研究に有用な細胞株である。
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