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特集 生命現象を駆動する生体内金属動態の理解と展開
Ⅰ.細胞が金属種を選別して取り込むメカニズム
SWATH-MS法を利用した金属輸送体の機能解析
SWATH-MS-based functional analysis of metal transporters
赤井 美月
1
,
川見 昌史
1
,
内田 康雄
1
Akai Mizuki
1
,
Kawami Masashi
1
,
Uchida Yasuo
1
1広島大学大学院医系科学研究科分子システム薬剤学
キーワード:
SWATH-MS法
,
DIA-NN
,
ZNT5
,
ZNT7
,
金属輸送
Keyword:
SWATH-MS法
,
DIA-NN
,
ZNT5
,
ZNT7
,
金属輸送
pp.116-121
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201831
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mRNA発現量は,タンパク質の発現量に必ずしも相関しない。機能する場(オルガネラなど)における存在量を知るためにも,タンパク質発現量は必須の情報となる。Sequential window acquisition of all theoretical fragment ion spectra mass spectrometry(SWATH-MS)法は,網羅的にタンパク質の発現量(5,000-10,000種類程度)を定量できる技術である。極めて精度が良く,1.1倍程度の発現量変化もしっかり有意差を示すほど個々のタンパク質の発現量変化を定量でき,ライフサイエンス領域におけるプロテオミクスの価値を飛躍的に上げるものと期待されている。本稿では,SWATH-MS法について概説すると共に,金属輸送研究への応用例について紹介したい。
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