Japanese
English
特集 リソソーム研究の新展開
Ⅰ.リソソームの新しい機能
リソソームによる高分子の新たな取り込み機構
Novel uptake mechanism of macromolecules by lysosomes
藤原 悠紀
1,2
,
株田 智弘
1
Fujiwara Yuuki
1,2
,
Kabuta Tomohiro
1
1国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第四部
2大阪大学大学院連合小児発達学研究科分子生物遺伝学領域
キーワード:
リソソーム
,
オートファジー
,
核酸分解
,
タンパク質分解
,
DUMP
Keyword:
リソソーム
,
オートファジー
,
核酸分解
,
タンパク質分解
,
DUMP
pp.212-215
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201504
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絶え間ない細胞内物質の合成と分解の回転は,生命活動の根幹を成す現象の一つである。細胞内物質分解のハブであるリソソームは,その内腔にあらゆる生体高分子に対する加水分解酵素を持ち,ほぼすべての細胞内物質を分解することができる点において,他に類をみないユニークなオルガネラである。筆者らは,これまでに“リソソームがATP依存的に直接核酸を取り込み,分解する”という新たな細胞内核酸輸送・分解経路を見いだし,その分子機構や生理的・病態生理的意義を探求してきた。本稿では,この細胞内分解システムについてこれまでに明らかになってきたことや,最新の知見について概説する(図)。
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