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特集 グローバル時代の新興再興感染症への科学的アプローチ
Ⅳ.パラミクソウイルス,肝炎へのアプローチ
構造生物学的手法による麻疹・ムンプスウイルスの細胞侵入および侵入阻害機構の研究
Structural biology of measles and mumps virus cell entry and its inhibition mechanism
橋口 隆生
1
Hashiguchi Takao
1
1京都大学ウイルス・再生医科学研究所ウイルス制御分野
キーワード:
麻疹
,
はしか
,
麻疹ウイルス
,
流行性耳下腺炎
,
おたふくかぜ
,
ムンプスウイルス
,
神経系感染
Keyword:
麻疹
,
はしか
,
麻疹ウイルス
,
流行性耳下腺炎
,
おたふくかぜ
,
ムンプスウイルス
,
神経系感染
pp.339-343
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201380
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ウイルス感染症の病原性解明や創薬研究のために,近年,構造生物学的手法を積極的に導入することで,ウイルス側や宿主側の病因因子を原子レベルで可視化し,より詳細な理解と創薬応用が行えるようになってきた。本稿では,小児や途上国を中心に流行を繰り返している,麻疹(はしか)を起こす麻疹ウイルスと流行性耳下腺炎(ムンプス・おたふくかぜ)を起こすムンプスウイルスについて,ウイルス学と構造生物学の2つの視点を交えつつ,細胞侵入および侵入阻害機構について紹介する。
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