Japanese
English
特集 核内イベントの時空間制御
Ⅱ.トランスクリプトーム解析,転写後制御
FANTOMプロジェクト─国際共同研究を通じたRNA網羅的解析
A stream of international and collaborative researches on transcriptome by the FANTOM project
吉田 惠美子
1,2
,
川路 英哉
3,4
,
Piero Carninci
5
Yoshida Emiko
1,2
,
Kawaji Hideya
3,4
,
Piero Carninci
5
1理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター機能性ゲノム解析部門予防医療迅速診断システム開発ユニット
2順天堂大学医学部産婦人科学講座
3理化学研究所情報基盤センター予防医療・ゲノミクス応用開発ユニット
4理化学研究所予防医療・診断技術開発プログラム
5理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター機能性ゲノム解析部門
キーワード:
ノンコーディングRNA
,
トランスクリプトーム
,
遺伝子転写調整機構
,
プロモーター・エンハンサー
Keyword:
ノンコーディングRNA
,
トランスクリプトーム
,
遺伝子転写調整機構
,
プロモーター・エンハンサー
pp.225-228
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200616
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生体に存在する分子を網羅的に調べる“オミックス”のなかで,RNAの総体を調べるトランスクリプトーム解析は,世代を超えて伝えられた遺伝情報が細胞の中で情報伝達分子(メッセンジャーRNA),あるいは機能性分子(機能性RNA)として写し取られた結果を研究対象とするものであり,ゲノムの各領域に関する機能や細胞の多様性を理解する基盤となるものである。2000年に理化学研究所の主導により立ち上げられた国際共同研究コンソーシアム「FANTOM(Functional Annotation of the Mammalian Genome)」は,そのトランスクリプトームを中心に様々な成果を挙げてきた(図)。本稿ではその成果を軌跡と共に紹介する。
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