Japanese
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特集 骨の形成と破壊
破骨細胞分化を調節する骨芽細胞の新しい役割
A new role of osteoblasts in the regulation of osteoclast differentiation
小出 雅則
1
,
高橋 直之
1
Masanori Koide
1
,
Naoyuki Takahashi
1
1松本歯科大学総合歯科医学研究所硬組織疾患制御再建学部門
pp.175-180
発行日 2007年6月15日
Published Date 2007/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100029
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骨は吸収と形成が活発に行われている組織である。破骨細胞が骨を吸収し,骨吸収された場所に骨芽細胞が新たな骨を形成する。骨リモデリング(再構築)とよばれる現象で,破骨細胞と骨芽細胞の密な連携に基づいて行われる。骨芽細胞はRANKL(receptor activator of NF-κB ligand)とM-CSF(macrophage colony-stimulating factor)を発現し,破骨細胞を誘導することが知られてきた。最近それに加えて,骨芽細胞はリモデリングの第一段階である破骨細胞の形成部位を指定する機能も有していることが明らかになった。本稿では,破骨細胞の分化を調節する骨芽細胞の役割について,最近の知見を加えて解説する。
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