ジェネラリストに必要な ご遺体の診断学・35
実践応用編④:検案を頼まれたときの対応
森田 沙斗武
1
1医療法人やまびこ会
pp.218-222
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360020218
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Case 1
患者:57歳、男性。独居生活
既往歴:特になし
病歴:職場の健診にて高血圧、脂質異常症を指摘されるも放置しており、病院受診歴はなかった。100 kgを超える肥満体であり、職場の人の話では少し動いただけでも息切れしていたという。
某日午前9時、いつも通り出勤したが「夜から胸が痛い」「体調が悪い」と話し、苦しそうにしていた。上司が病院に行くように伝え、午前11時に早退した。
翌日午前9時の出社時間になっても出勤せず、スマホに電話するも連絡がつかなかった。不安になった職場の同僚が実家の母親に連絡をとり、母親が午後0時20分に訪室したところ、ベッドの上で仰向けで死亡しているのを発見し、24分救急要請。30分救急隊が到着するも死体硬直、死斑を認め、心電図波形を認めなかったため、不搬送となった。その後、警察捜査が行われ、事件性はなく病死と判断された。近隣に対応できる医師がいなかったため、当院に検案の依頼があった。

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