What's your diagnosis?[269]
あんぱんの中身に注意
鈴木 裕
1,2
,
穂積 未来
2
,
風間 亮
2
,
浜田 禅
2
1大阪大学大学院医学系研究科神経内科学講座/前・堺市立医療センター
2堺市立総合医療センター
pp.566-570
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350050566
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病歴
患者:66歳、男性
主訴:四肢筋力低下
現病歴:2カ月前頃から足趾に力が入りにくくなり、1カ月前に両下肢全体に広がって歩行困難となった。両手の力も入らないためライターの着火操作が難しく、またしゃがみ立ちには両膝に手をつく必要があった。A病院を受診し、握力低下(右18.5/左18.5kg、若い頃は30〜40kg程度)を認め、B病院に紹介された。血液検査を行うも異常は指摘されなかった。その後の1カ月でさらに握力低下や歩行困難が進み、精査加療目的に当院内科を紹介された。受診時は車椅子で妻と来院した。
陰性症状:体重減少、発熱、盗汗、食欲不振、呼吸困難、咳嗽、動悸、腹痛、下痢、悪心、排尿困難、便秘、立ちくらみ、発疹、筋肉痛
既往歴:16年前にうつ病、COPD(慢性閉塞性肺疾患、時期不詳)
薬剤歴:クエチアピン、リルマザホン、レンボレキサント
家族歴:類症なし
嗜好:飲酒:焼酎0.5合/日、喫煙:20歳から約10本/日
職業:55歳まで卸売業、63歳まで事務員、65歳まで送迎ドライバー、10カ月前から工場勤務(接着剤を使用、防護マスクあり)

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