特集 —知ってるつもり? 知らなきゃいけない?—新語・新概念辞典
【新語・新概念(五十音順)】
肺炎球菌感染症とプレベナー20®
福島 伸乃介
1,2
,
萩谷 英大
1
1岡山大学病院 総合内科総合診療科・感染症内科
2岡山大学学術研究院 医歯薬学域 病原細菌学分野
キーワード:
肺炎球菌感染症
,
肺炎球菌ワクチン
,
プレベナー20®
Keyword:
肺炎球菌感染症
,
肺炎球菌ワクチン
,
プレベナー20®
pp.159-160
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350020159
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◦概要
肺炎球菌感染症は、肺炎球菌によって肺炎、中耳炎などの気道感染や菌血症、髄膜炎などの侵襲性感染症を引き起こすことで知られている。肺炎球菌感染症による入院に伴う65歳以上の高齢者における医療費や死亡が問題となっており、高齢社会のわが国において、その予防が非常に重要である1)。これまでも肺炎球菌感染予防において13価肺炎球菌蛋白結合型ワクチン(13-valent pneumococcal conjugate vaccine : PCV13)や、23価肺炎球菌莢膜多糖体ワクチン(23-valent pneumococcal polysaccharide vaccine : PPSV23)などの肺炎球菌ワクチンが使用されてきたが、2024年8月にプレベナー20®(PCV20)が「高齢者又は肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる者」における肺炎球菌感染症予防を目的とした成人ワクチンとして国内承認された。
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