特集 ワクチンのよくある質問に答えます
【状況に応じて必要となるワクチン】
❻今後登場が期待されるワクチン—HIVワクチンのうわさがあるのですが、どうですか?/認知症ワクチンのうわさがあるのですが、どうですか?/ほかにも開発が進んでいるワクチンはありますか?
坂入 みずき
1
,
仲西 雄大
1
,
上原 由紀
2
1順天堂大学医学部 総合診療科学講座
2藤田医科大学 感染症科
キーワード:
ヒト免疫不全ウイルス
,
HIV
,
認知症
,
鳥インフルエンザ
,
エボラ
,
ワクチン
Keyword:
ヒト免疫不全ウイルス
,
HIV
,
認知症
,
鳥インフルエンザ
,
エボラ
,
ワクチン
pp.60-61
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350010060
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1981年に米国でAIDS(後天性免疫不全症候群)症例の最初の報告がなされて以来、新規のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者数はピークである1995年の60%程度へと低下しているが、依然として年間130万人(2023年)がHIVに新たに感染している1)。
現在、HIV曝露者に対するPrEP(曝露前予防内服)でHIVに感染するリスクを大幅に下げることができるが、効果を得るためには受診をして、薬を手に入れ、連日内服する必要がある。一方で、持続的な効果が期待できるHIVワクチンの開発は、長期にわたり世界中で試みられているが難航している。日本では、東京大学や国立感染症研究所などが開発を進めている2)。
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