特集 M蛋白と神経筋疾患
扉
pp.845
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960770080845
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神経筋疾患では,モノクローナル蛋白(M蛋白)の合併は診断の手がかりとして重要視されている。従来,M蛋白は生命予後に大きな影響を及ぼさないとされ,血液内科の分野ではMGUS(monoclonal gammopathy of undetermined significance)という,やや軽視されるような名称で呼ばれてきた経緯がある。しかし近年,M蛋白が各神経筋疾患の病態にどのように関与するかが解明されつつあり,neurological gammopathy of clinical significanceという呼称も提唱されている。本特集では,M蛋白が関わる神経筋疾患の病態や最新の治療について,第一線で活躍するエキスパートの解説をお届けする。神経筋疾患診療の新たな地平を拓く一助となれば幸いである。

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