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米国認知行動療法研修レポート―わが国の看護実践におけるCBTの発展を目指して
白石 裕子
1
,
國方 弘子
2
1宮崎大学医学部看護学科
2香川県立保健医療大学保健医療学部看護学科
pp.86-93
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100756
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認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy:CBT)は、1990年代に行動療法と認知療法が融合したもので、特に医療においてはエビデンスのある精神療法として注目を浴びるようになった。わが国においても、2010年4月から、保険点数化が実施されている。看護においても、近年CBTの有用性が認知されるようになり、筆者らは2008年にシャロン・フリーマン博士の『Cognitive Behavior Therapy in Nursing Practice』の翻訳本である『看護実践における認知行動療法』1)を刊行した。それに伴い、国内でフリーマン博士のワークショップを開催し、CBTに関心を持つ看護師の参加を得た。
われわれは、わが国の看護実践におけるCBT発展を目指して、米国におけるCBTを学ぶ目的で、2009年9月4~19日まで、約2週間にわたって研修してきた。この研修により非常に貴重な示唆を得たので、報告する。
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