特集 「発達障害」だと考えると、こういうアプローチのほうが有効だ
キーワードで読み解く発達障害
長沼 睦雄
1
1道立子ども総合医療・療育センター・小児精神科
pp.35-52
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100486
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私は14年前に現在の療育センターに赴任し、現在まで2000名ほどの発達障害児者の診療を行なってきました。赴任した当時は自閉症や精神遅滞の幼児が中心で、受診する患者数も少なくのんびりした診療でしたが、発達障害が啓発されるに従って診療の年齢幅が広がり、受診数も急勾配に増えてきました。
平成13年にサリー・ソルデン著の『片づけられない女たち』*1が出版されてからは、成人の発達障害者も診ることになり、まもなく親の発達障害も診療するようになりました。現在では、2歳から50歳くらいまで、さまざまな発達障害特性をもつ人たちを診療しており、そのなかの約3分の1が成人の発達障害という状況にあります。
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