ほっとらいん ふろむ ほんごう
認知症ケアの現実と希望 映画『ペコロスの母に会いに行く』
pp.1076
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102681
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11月16日(土)よりユーロスペース他全国ロードショーで公開された介護喜劇映画『ペコロスの母に会いに行く』が、注目を集めている。長崎を舞台とした本作で描かれるのは、いま日本のどこにでもある、認知症介護の風景。そして、世代を超えて地域で続いていく人びとの涙と笑いの日々だ。
本作の主人公は、「ボケてしまった母」と「ハゲてしまった息子」。団塊世代の平凡なサラリーマン岡野ゆういち(ペコロス)は、同居する母みつえの認知症に悩み、やがてケアマネジャーの勧めで介護施設へ預けることになる。そのグループホームで出会う個性的な入居者たちのなかで、やがてみつえの意識は時空を超え、故人である夫や妹たちの幻覚と“交流”を取り戻す。フリーライターに転身したゆういちは、そんな母の変化に寄り添いながら、ともに家族の記憶を辿る――。
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