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機関車トーマス ダンカンに会いに行く
杉本 雪乃
1
,
重原 良平
1
,
藤本 卓司
1
1社会医療法人同仁会 耳原総合病院 救急総合診療科
pp.512-515
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202575
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病歴
患者:74歳、男性
主訴:咳嗽
6年前に直腸がんと肝転移に対して外科的切除、ラジオ波焼灼術、抗がん薬治療を施行。4年前にS状結腸がんに対して外科的切除。その後、肝臓への局所再発を繰り返し、ラジオ波焼灼術を計5回施行。5カ月前から咳嗽と黄色の喀痰が出現し、肺炎の診断で2カ月間他院に入院。その間、炎症反応の上昇を繰り返し、計5回、5〜17日間の抗菌薬治療が行われた。退院後も、当院外科で肺炎に対して断続的に抗菌薬投与を行っていたが、咳嗽・黄色の喀痰が持続した。経過中に肝転移再発を認め、2カ月前より抗がん薬投与。外科の定期受診時に肺炎像の悪化があり、当科に紹介、入院となった。
ROS陰性:発熱、寝汗、食欲低下、疲労感、体重減少/増加、呼吸困難
既往歴:COPD、高血圧症、虚血性心疾患、直腸がん、S状結腸がん、多発肝転移
常用薬:アムロジピンベシル酸塩錠5mg、ニルパジピン2mg、ツロブテロール貼付剤2mg、ジヒドロコデインリン酸3g
生活歴:喫煙は20本/日×40年、63歳で禁煙。飲酒は日本酒1合/日。海外渡航歴なし。
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