特集 認定看護師教育課程[訪問看護]のすべて
兵庫県看護協会訪問看護認定看護師教育課程の開講にあたって
多留 ちえみ
1
,
大森 綏子
2
1兵庫県看護協会訪問看護認定看護師教育課程
2兵庫県看護協会
pp.555-559
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101366
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筆者らは,2009年5月15日に開講式を迎える16名の受講生とこれからの教育に思いをはせ,わくわくしながらこの原稿を書いている。筆者(大森)は,十数年前尼崎市で厚生省の「在宅医療推進モデル事業」に参加し,今後の在宅医療のあり方にについて提言したことがある。そのときのモデルケースの1つに,ICUから在宅へ移行した10歳の水頭症患者への呼吸管理があった。その人がその人らしく住み慣れた“うち”で生活されることへのかかわりについて考え,挿管に慣れていない開業医への院内トレーニングや家族を支援するためのマニュアルづくりなど,多職種とのネッワークづくりに奮闘したことを思い出す。
1992年,老人保健法の改正により,老人訪問看護ステーション制度が確立し,看護師への開業権が認められた。当時は,急性期看護より訪問看護に看護の醍醐味を感じる看護師が多かった。
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