連載 イギリスの小児訪問看護の歴史と現状・2
NHS発足後の新たな取り組み
多田羅 竜平
1
1大阪市立北市民病院小児科・緩和医療科
pp.416-417
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101081
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前回は19世紀後半に小児専門医療の興隆とともに始まったCCN(Community Children's Nurse)の活動が,1948年NHSの発足に伴いすべて廃止されたところまで述べた。続いてNHS発足後のCCNの活動の軌跡をたどってみたいと思うが,まずは図1をご覧いただきたい。
この図よりCCNチーム数が1980年代後半から急速に増加している一方,それまでの間ほとんどその数が増えることなくわずかなチームが取り組んでいたにすぎなかったことがわかる。NHS発足からの約40年の間,わずかなCCNチームはどのような活動を展開していたのであろうか。今回はこれらのチームの先進的な取り組みについて紹介する。
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