連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 診療報酬改定
石田 昌宏
pp.297
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101050
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4月から新しい診療報酬になる。2年に1回の定例行事だ。どの点数が変わるか,管理者は一喜一憂する。今回は久しぶりのプラス改定になり(といっても0.42%とほんのわずかだが),すこし息をつけるのではと期待していると思う。訪問看護ステーションにとって診療報酬はあくまで収入の一部。介護保険が大半なので,経営が劇的に変わるようなものではない。しかし来年度の介護報酬改定を考えると,その布石となるのではないか。
さて,一番の改定は,「訪問看護基本療養費」が250円プラスとなったことであろう。12年ぶりの引き上げだそうだ。実は多くの国会議員たちも特に関心が高かった項目で,何点上がるか注目されていた。日本看護協会はこの引き上げに対し「250円の引き上げは依然として低い」とコメント。その通りだと思う。今後も訪問看護ステーションの経営の安定に向け,更なる引き上げが必要である。今回の改定で次の介護報酬改定へのステップができた。
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