連載 訪問看護と法 現場の疑問に答えます・3
成年後見制度(前編)
粟澤 方智
1
,
小池 良輔
1
1奥野総合法律事務所
pp.407-411
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100450
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成年後見が必要と思われる利用者への対応
Q 軽度の認知症で1人暮らしの女性がいます。まだら呆け状態で,理解力がよい時と悪い時の差が大きいのですが,これまで現実的でない訪問販売契約を数回結んでおり,見かねたケアマネジャーがそのつどクーリングオフの手続きを行なってきました。兄弟はいますが以前から関係は悪化しており,本人も「財産を狙っているから関わり合いたくない」とのことで,兄弟に後見人になってもらうのは無理そうです。公的立場の人に成年後見人をお願いしてはどうかとケアマネジャーが勧めていますが,「怪しい人は家に入れないから大丈夫」と聞き入れません。しかしいずれは対応が必要になると思います。どのように対応すればよいでしょうか。
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